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ジャズというのはこれです。ポエムです。 [ポエム集]

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ジャズというのはこういうことです。
ポエムです。やわらかなピアノのメロディーが
さわやかなギターの旋律と手をつなぐ時
風の中で風が踊りだす

音符と音符の間にある
沈黙が笑って見える時
とおんきごうが炎に包まれる

ピアノがささやけば
ギターが叫びだし五線紙が風に包まれる

ギターの旋律の中にこめられた想いと
ピアノの旋律の中にこめられた想いが
風の中を駆け抜けて時間を切り裂けば
88の鍵盤の上に奇蹟の涙が降りそそぎ
6本の弦の中でたたずんでいる情熱が時間を焦がしてしまう










天才ピアニストの10本の指がピアノの鍵盤の上で
踊りだしたら
ピアノのファンタジ-が生まれる

ピアノの躍動感と爽快感が
抱きしめあえば
10本の指からうまれる魔法が
ライブハウスを包んだら

時の狭間から奇跡が生まれてくる
人間のものとは思わない
魔法の指のゆびさばきが
感動を生む







88の鍵盤の上で
風を切り裂くピアノのメロディーが生まれたら
とおんきごうが風に包まれる

風の囁きのように聞こえるピアノのメロディーが
過去の中に消えて行く時
88の鍵盤の上でピアニストの歴史が呼吸する

僕は今日も風の中で喜びを求めてるけど
88の鍵盤が生みだしたピアノのメロディーは
喜びを求めなくても時の最果てに向かって駆け抜ける

いつまでも心に響いているピアノのメロディー風に包まれている時
僕の中にいる僕が永遠に向かって走りだす






答えはなくても質問はなくても
時間の中を駆け抜ける
ピアノのメロディーとバイオリンのメロディーが
風を切り裂けば
ピアノのメロディーが時の中に消え
バイオリンのメロディーが答えの中に消え
音符と音符の間にある沈黙が涙を流す

風が背中を押すように
ピアノのメロディーがバイオリンのメロディーの背中を押せば
ピアノのメロディーが風のラブソングを探して
バイオリンのメロディーが時のラブソングを探す

吹雪の中の炎のようなピアノのメロディーと
空に雲のようなバイオリンのメロディーが五線紙の中を駆け抜けたら
とおんきごうが永遠をむかって走り出す


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